2017年1月8日日曜日

三国志大戦をこれから始めたい人/始めたばかりの人へ

2018.01:2018年度版の記事があるのでそちらも読んでください。1年前に比べて、はるかに初心者が入りやすいゲームになりました。

このページを読んでいるあなたは、先日セガよりリリースされた新作アーケードゲーム「三国志大戦」をこれから始めてみようと考えていますか?それとも既にプレイしてみたかもしれません。ようこそ、三国志大戦の世界へ!
旧三国志大戦は2005年3月の初代の稼働から、2015年1月の三国志大戦3のオンライン終了まで、3594日間稼働し続け、当時としては画期的であったフラットリーダーを利用した「操作できるトレーディングカードゲーム」は多くのプレイヤーを魅了し続けました。2年間の充電期間を得て、2016年12月に筐体から生まれ変わって再始動しました。
セガはこの新作のタイトルを「三国志大戦4」ではなく「三国志大戦」と名付けました。続編ではなく新たなゲームとして再スタートしたいという思いが込められています。


(背景に思いっきり”4”っぽい文字が書かれているのは皆さんと僕の間の秘密です)

三国志大戦は三国志と同様長い歴史を持ちます。その歴史の中でプレイヤー達によってさまざまな戦略とテクニック、考え方が生まれてきました。しかし長い歴史がある分、いま改めてこのゲームを始めようとする人は何から始めれば良いか分かりにくいのではないかと僕は感じました。現代は情報はたくさんありますが、つぶやきで消費され、流れていってしまいます。後から腰を据えて読み直す、まとまったページがないのではと感じました。ネットにある三国志大戦初心者向けの記事は情報が古いものが多いです。昔からの三国志大戦ブログが新作の稼働で再び更新を始めましたが、彼らは経験者であり、初心者向けの記事はなかなか書かないのではと。このブログで三国志大戦初心者の皆様に、初心者が何をすればよいのか、まとめてみようと思います。
  1. 公式ホームページを読む
    まだプレイしていない方は公式ホームページの遊び方を読んでおきましょう。”ゲームの流れ”と”戦闘について”を読めば、このゲームの基本ルールが分かります。
    「これだけ?」と思うかもしれませんが、三国志大戦というゲームの最大の魅力の一つはこの「シンプルさ」にあると僕は思っています。画面を見れば一目で奥の城を攻めること、部隊が馬と槍と弓があること、数値が大きいほうが強いことが分かります。そしてプレイをしている姿を見れば、操作方法も一目でわかります。この画面と操作の「わかりやすさ」からグッドデザイン賞を受賞したこともあるのです。
  2. Aime(アイミー)を持ってゲームセンターへ
    「Aime(アイミー)」は、専用のICカードまたは携帯電話を使って、対応ゲームが遊べるサービスです。筐体にかざすだけでゲームをプレイすることができます。僕はICカードを使っています。昔の三国志大戦はICカードは差し込み式で、使用回数も1枚ごと100回の制限がありました(今は制限はありません)。新三国志大戦は武将カードもAimeとSEGA IDに紐づいているので、武将カード、Aimeすら紛失しても再発行できるのは便利ですね。
    三国志大戦はいろいろなお店に置いてあります。ホームページの設置店舗検索から探してみましょう。
  3. 予約システムで順番を予約する
    新三国志大戦には「予約システム」という画期的なシステムが搭載されています。筐体の近くにあるセンターモニターに予約ボタンとAimeをかざす場所があり、ここにタッチすることでプレイの予約ができます。自分の順番番号と、待ち人数が表示されるので、ずっと筐体近くにいなくても時間をあらためることができて便利です。
  4. チュートリアルをちゃんとやろう
    重要です「ホームページで操作方法は分かったから」とチュートリアルを飛ばすと6品からスタートします。6品にいる君主達はとても強いです。デッキも整っています。未経験者が最初に無料でもらえるデッキで勝つことは不可能といってよいです。逆に勝てたら、今すぐ「戻る」でこのブログからサヨナラし、プロゲーマーの門を叩くことをお勧めします(笑)
    チュートリアルでは最初に無料でもらえる馬、槍、弓が1枚ずつ入っているデッキを使い、基本的な操作方法を実際にカードを動かしながら学ぶことができます。チュートリアルプレイ後9品からスタートし、最初はコストが8に満たないCPU戦になりますが、三国志大戦を1度もプレイしたことのない人にとっては、この相手を倒すのも簡単ではないでしょう。
三国志大戦デビューお疲れさまでした。Aimeをかざしてから武将カードを受け取る、これで1プレイです。これを繰り返しになります。
続いては、はじめたばかりの初心者が何をすればよいかを説明します。
  1. 武将カードを集めよう
    最初にもらえるカードははっきり言って弱いです。これは新三国志大戦の改善場所の一つだと思っています。旧三国志大戦のスターターカードは無料ではありませんでしたが、トッププレイヤーも使うことができるパワーはありました。しかし新三国志大戦の初期カードは使うことがハンデになるレベルで弱いです。大戦をプレイしながらカードをそろえましょう。全国対戦で人と対戦することが、上手になる一番の道です。勝てないかもしれませんが、最初から勝ちまくれる初心者はいません。名だたるトッププレイヤーも過去の三国志大戦シリーズを含め、僕らの1000倍、10000倍負けてきたのです。三国志大戦だけの話ではないですが、負けた時・失敗したときこそ多くを学ぶことができます。とはいえ・・・あまりに負けが込むと滅入ってしまうのも分かります(僕なんか毎回です)。三国志演義の世界を楽しめる「義勇ロード」というCPU戦モードが用意されていて、ストーリーもゲームのバラエティもなかなか豊富なのでこちらで楽しみながらカードを集めるのも良いです。(通常ルールで様々な敵と戦える「武練の章」というモードが旧三国志大戦にあったので、こちらの実装が待たれるところです)
  2. デッキを作ろう
    何回かプレイして、武将カードも整ってくれば、デッキを作りましょう。三国志大戦の武将カードのレアリティはコモン(C)、アンコモン(UC)、レア(R)、スーパーレア(SR)の4種類。レアリティが高い武将ほどカードが豪華で計略も派手ですが、4番バッターを9人並べた野球チームが強くないように、デッキにはバランスが必要で、各武将には役割があります。
    個人的には、「これを使いたい!」(三国志の好きな武将だから、イラストが好きだから、書いてある計略効果が面白いから、最初に引いたSRだから、など)というカードを決め、そのカードが無理なく入るデッキを作ることをお勧めします。幸いにも新三国志大戦は過去の三国志大戦と同じ効果を持つカードが多く、wikiや昔の動画などでデッキの構成、立ち回りを参考にすることが可能です。また、twitterと連動したセガ公式のコミュニティサービス「桃園」やその他SNS、あるいはゲームセンターで実際に周りの人にお勧めの形や立ち回りを聞いてみるのもよいかもしれません。もちろん、相手は人なので聞き方には気を付ける必要がありますが、これは僕が教えられるものではありません。
    センターモニターで、自分の欲しいカードと自分が出せるカードとトレードできる機能をセガが用意してくれています。遠くのゲームセンターの君主とも交換できますが、いろいろな理由でその場で手渡しでカード交換するほうがお得です。そこで交友関係が広がるのもゲームセンターのゲームの醍醐味です。ただいきなり声をかけるのはハードル高いですよね…自分もできません。ゲームセンターが交流掲示板などを用意してくれると助かるのですが。
  3. 三国志大戦.NETに登録しよう
    セガのゲームで共通で利用可能なID「SEGA ID」を使って「三国志大戦.NET」に登録しましょう。対戦のプレイ履歴や勝ち負けの詳細、所持しているカードの情報、そしてセンターモニターで購入した動画のダウンロードができます。
    三国志大戦は試合終了後試合内容を録画し、センターモニターで閲覧できる機能があります。勝ち試合に酔いしれるもよし、負け試合で反省点を探すもよしです。さらに100円払うことで、その動画を三国志大戦.NETからダウンロードすることができます。旧三国志大戦は君主名を消すことができなかったため、動画をネットにアップすることに抵抗があったのですが、新三国志大戦は自分も相手も君主名/店舗名を伏せることが可能になり、改善されました。他人に見てもらえばよいアドバイスをもらえるかもしれません。YouTubeやニコニコ動画には有名プレイヤーの動画や面白い編集済みの動画、僕らのような初心者が挙げた動画などがあります。僕も自分と似た形のデッキの動画を見て、勉強しています。
    旧三国志大戦の.NETに相当した「演武場」はもっといろいろな機能があったので、今後の機能追加に期待しましょう。
  4. ともにプレイする仲間を作ろう
    これは補足になりますが重要です。僕は三国志大戦3の最後の最後にデビューしました。当時三国志大戦は戦国大戦が稼働していたためほとんど人はプレイしていなくて、右も左も分かりませんでした。その時、経験者である先輩君主の方にカードをもらい、twitterで知り合った友人君主に操作方法を教えてもらい、さらにはオフ会にも招待してもらい、多くの友達ができました。自分よりうまい人はもちろん、同じレベルのプレイヤーとああだこうだ言いながらプレイするのも三国志大戦の醍醐味の一つです。ともに切磋琢磨できるとやる気もUPです。
    そしてこのゲームの面白さを感じたら、ぜひ周りの仲間にもプレイしてもらってください。プレイヤーを増やすことがこのゲームの魅力をより高め、僕もあなたも長く遊ぶことのできる最大の要因になります。


さて、このゲームはシンプルながらとても奥が深く、1試合99カウント、時間にして7分の中でやらなければならないこと、考えなければならないことが山のようにあります。全てを把握することは不可能です。オジサンはもう諦めています(苦笑)しかし若い君主の皆様には諦めてほしくない!簡単なところから始めましょう。まずはゲーム内で時間が流れていない時、以下のことを考えてみてください。

  • マッチング画面・部隊配置画面
    ①相手のデッキの合計武力をカウントしましょう
    一般的に士気が溜まっていない開幕は合計武力が高いほうが攻めることができます。合計武力が低いのに突っ込んで壊滅すると目も当てられません。

    ②相手のデッキの兵種を確認しましょう
    このゲームは3すくみがあり、槍は突撃を迎撃できるため馬に強く、弓は遠隔攻撃ができて槍に強く、馬は一方的に突撃できる弓に強いです。いくら合計武力で優っていても、槍多数のデッキで弓多数のデッキに対して開幕から前に出すだけではやられてしまいます。

    ③相手のデッキの特技の”数”を確認しましょう
    武将には様々な特技がありますが、特に開幕で警戒するのは「伏兵」「防柵」「魅力」の3つです。コストに対して武力が高い武将はたいてい知力が低いため、「伏兵」を踏むと大ダメージを受けてしまいます。無理して前に出さず、他の武将(撤退しても良い低コストや、高知力の武将)で暴きましょう。まだ暴いていない伏兵がいる場合は頭に入れておきましょう。「防柵」がある場合、相手の武力が低くてもなかなか攻めきれないことがあります。「開幕は柵だけ壊して帰宅」も(できるかできないかは別にして)考えましょう。「魅力」を持つ武将が複数いる場合、本来より早く計略を使ってくる可能性があります。開幕武力で優るのでガンガン攻めたら号令を使われて全滅した、なんてことも考えられます。気を付けましょう。他には「復活」持ちの武将はすぐに復活するので、もうちょっとで城を攻撃できそうでできない…なんてこともあるので注意。

    ④対戦マップを確認しましょう
    移動速度の下がる森やダメージを受ける地形が配置されることがあります。攻めやすいルート、守りやすいルートを検討しましょう。馬の突撃に対しては地形を利用しましょう。弓の射撃に対して「最短距離だから」と森を突っ切ろうとすると移動速度が下がったせいで撤退、なんてことも多いです。悪地形により柵を置く位置も工夫できるかもしれません。

    逆に自分の合計武力が低い場合は、兵種相性、特技、そして地形を利用しましょう。さらには「相手のキーカード、キー計略を見て対策を考える」ところまで行きたいですがそれはまだ先でよいと思います。
  • 試合中自城で回復している時
    互いに部隊が戦場に出ていない状態は三国志大戦における小休止…ですが頭の中は回転させる必要があります。これくらいを考えておきましょう。

    ①残りカウントを見ましょう
    序盤か、中盤か、終盤か。負けていても士気が溜まっていて法具が使えれば逆転も可能です。そもそも初心者同士の戦いは計略の押し間違いなど、何が起こっても不思議ではありません。最初のうちは「自分は次は何をする」くらいを考えればよいと思います。慣れてくれば「相手がコレをやってきたらコレで対応する」とかが分かるようになると思います。

    ②塗られていない場所を確認しましょう
    新三国志大戦から導入された新要素「征圧」。戦場を一定量以上自軍の色で塗り、一定時間維持できれば相手にダメージを与えることができます。自陣近くで相手の色で塗られている場所があれば塗りに行きます。

    ③部隊を出す場所を考えましょう
    相手が部隊を出した場所を確認しましょう。左側から騎兵が来たのに右側に槍兵を出したら迎撃できません。号令を使う場合は基本的には号令の範囲に全員が収まるように城から出しましょう。ただし、相手に妨害計略やダメージ計略がある場合は離れた場所に出すなどの工夫も考えましょう。

    ④攻めターンか守りターンかを考えましょう
    征圧ルールがあるとはいえ、基本的には守りが有利なのでリードしている時には無理に攻めないようにしましょう。リードを奪われた状態では残り時間が減るごとに逆転のタイミングも減っていきます。城内で兵力が全快するのを待たずに出城することも検討しましょう。
  • カットインが出た時
    「撃破」「撤退」の画面の時は一度プレイが止まります。この時間でどこにどの武将がいるかを把握できると良いです。気が付いていないところで槍兵が騎兵から突撃を受けそうな時、カットイン中に振り向けば迎撃できます。
考えることが多くてたいへんですよね。安心してください。僕もできてません(- - ;一緒に頑張りましょう。頭の中では分かっていても、リアルタイムで戦局が動くゲームだと、想像だにしないことが起きるとパニックになってしまいます。自分は下手の横好きだ、と思っています。因果なゲームにはまってしまったものだ、と常々思っています。
しかし、できるできないを別として、考えることが自体が楽しいゲームだと思っています。少しずつ課題を克服していくと、よりレベルの高い課題が目の前に現れます。これの繰り返しです。「基本的には」という言葉が多い説明ですが、経験を積めばその基本を押さえたうえで、敢えて違う行動もとれるようになるはずです。

上記ができるようになれば、さらなる高みを目指しましょう。三国志大戦wikiには膨大な記事が残されています。「全国対戦で勝てない方へ」は長文ですが初心者が押さえておくべき要素がたくさん書いてあります。一部旧三国志大戦の記述がありますが、現在でも通用する概念がとても多いので是非目を通してください。三国志大戦wikiは有志により随時情報が更新されているので、読む価値大ありです。

文面ではなくもっとビジュアル的にわかりたい、というニーズは多いと思います。さらに上記の考え方は各兵種の使い方について言及してなく、抽象的な話です。しかし安心してください。そんな皆さんのために初心者講座の動画を紹介します。

三国志大戦 初心者講座(ニコニコ動画)

今からなんと8年前の動画になりますが、基本は変わっていません。全部見ると丸1日必要な大作です。僕も三国志大戦にデビューする前にこの動画を見ました。本日改めて見てみました。まったく身についてないですねorz

他にも以下のようなWebページが参考になると思います。

カードショップ遊々亭
TCGのカード取り扱いで有名なお店です。新三国志大戦はカードがAimeに紐づいているためカードショップで買って使うことはできないにも関わらずこの充実っぷり。初心者向け記事もあり、僕も(こんな良い記事があるのなら、ブログ作る必要なかったかな…)なんて思ってます。デッキシミュレータが用意されていて、自分の考えたデッキをツイートできたりします。

前出し三国志大戦
先日某TCGのイベントで話題になった「ちょもす」さんは、実は三国志大戦でも名プレイヤーとして知られています。今もちょもすさんはゲームに関するたくさんの記事を残していますが、三国志大戦プレイヤー時代の記事もネット上には残っています。「良い再起の叩き方」など初心者にも読みやすく有用な記事があるので、目を通す価値はあるかと。

三国志大戦ブログはいくつかありましたが、三国志大戦or戦国大戦プレイヤーが三国志大戦の記事を書き始めた、というのがやっぱり多いですよね。三国志大戦始めました、というブログを立ち上げるものはおるか!ここにいるぞ!これも時代の流れか。

 以上、三国志大戦をこれから始めたい人/始めたばかりの人へ、過去僕が始めたばかりのころに参考にしたネット上のページなどを中心に記事を書いてみました。新しい三国志大戦をぜひ新しい世代、新しいプレイヤーにも盛り上げてほしいし、そうでなければならない、そう考えてこの記事を書きました。稚拙な文章ですが、これが新たに三国志大戦を始めた君主の皆様の一助になることを期待します。

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